<テニス:HPジャパン女子オープン>◇5日目◇15日◇大阪・靱テニスセンター◇シングルス準々決勝ほか
クルム伊達公子(40=エステティックTBC)が68年オープン化(プロ解禁)以降初の「40代ツアー1大会3勝」を達成した。準々決勝で、昨年大会覇者で世界ランク8位の第1シード、サマンサ・ストーサー(26=オーストラリア)を5-7、6-3、7-6。最終セットはタイブレーク7-4で、2時間34分の激闘を制した。08年復帰後では、世界最高位の強敵を撃破した。史上初の「40代ツアー優勝」の金字塔へ、あと2勝に迫った。
世界8位ストーサーのボールがエンドラインを割ると、伊達は柔らかな笑みを浮かべた。「大きなステップになる。ただ、ここで終わるわけではない。喜んでるひまはない」。最終セットのタイブレークを7-4。復帰後世界最高位の相手を破り、史上初の40代1大会3勝。それでも、満足はしていない。
ストーサーはサーブ、ストロークで強烈なスピンをかける。「いかに弾む前に処理できるか」がカギだったという。9月末の東レ・パンパシフィックの経験を生かした。シャラポワ、ハンチュコバを連破しながら、3回戦で当時世界8位スキアボーネに敗れた。同レベルの強豪のイメージを重ね合わせた。サービスのコースをトスの位置で読み、セカンド・サーブは左足をエンドラインの中に入れて待った。ライジング・ショットを常に狙った。百戦錬磨の技術、作戦、集中力を総動員させ、26歳のパワーを封じ込んだ。
復帰後初のツアー優勝を飾った昨年9月韓国オープン以来のベスト4。史上初の「40代ツアー優勝」は視界に入った。16日の準決勝は世界13位シャハー・ピアー(23)と戦う。「正直疲れてはいます。回復力が大きなカギだけど、明日の朝になってみないと分かりません」。40歳が偉業に王手をかける戦いに臨む。【加藤裕一】


