レスリング女子日本代表の強化合宿が25日、都内で公開され、9月の世界選手権(トルコ)で9連覇を狙う55キロ級代表の吉田沙保里(28=綜合警備保障)らが男子学生と真剣勝負のスパーリングを行った。女子で対等に戦える選手がいないためで、過去にも男子強化選手との対戦はあるが「全日本だと男子が手を抜く。でも学生は女子にやられると恥ずかしいので抜かない」と発案者の高田専務理事。同じ55キロ級で新人戦3位の朝比奈健人(山梨学院大1年)に何度も上に乗られた吉田は「瞬発力は女子にはない。男子の力強さを体感すれば怖いものはない」と果敢に挑んでいた。