<バスケットボール女子ロンドン五輪アジア予選兼アジア選手権1次リーグ:日本59-66韓国>◇3日目◇23日◇長崎・大村市体育文化センター◇観衆2300人

 日本が大逆転負けを喫した。韓国との全勝対決は、序盤に得意の速攻でゴールを量産。最大17点差をつけながら後半に猛追を受け、第4クオーター(Q)残り7分でひっくり返された。敗れた日本は初黒星。1次リーグ6カ国の総当たり戦で上位4カ国が準決勝(27日)に進み、優勝国が来年のロンドン五輪出場権を獲得する。

 雨の長崎は、室内も嵐だった。日本が17点のリードを守れずに韓国の粘りに屈した。20-6だった第1Qから一転、第4Q残り7分でついに51-52。1度は57-54にする意地を見せたが、そこから相手の2連続3点シュートで力尽きた。「悪くなかった。紙一重と思う」。全勝での1次リーグ1位通過を狙っていただけに、中川監督も唇をかむしかなかった。

 晴れのち大雨だ。開始から速攻で得点を重ねた。右足首痛のため初戦から4分、9分と限定出場だった191センチ渡嘉敷も第1Qから起用。22分間で両チーム最多の9リバウンドを奪った。主将の大神(おおが)雄子(28=JX)は40分間フル出場。速さと高さで前半にたっぷりと「貯金」をつくったが、後半は予想以上に失速した。ただ、実力的に準決勝進出は確実。週末には韓国に雪辱する機会が残っている。大神は「決勝でたたけばいいので心配してないです」と必死に前を向いていた。