<体操:豊田国際競技会>◇初日◇10日◇愛知・豊田市総合体育館

 女子段違い平行棒で16歳の寺本明日香(レジックスポーツ)が14・150点で初制覇した。

 今年代表デビューを飾った16歳の寺本が、地元の愛知で輝きを放った。段違い平行棒で6選手中ただ1人、14点台をマークして初優勝。「スムーズに通し(構成)ができて良かった」と喜んだ。5位に入った10月の世界選手権と同じ構成で臨んだ。身長139センチと小柄だが、離れ技もミスなく決めた。終末技に入る直前で「いつもより手の幅が狭くて斜めになった」と言うが、瞬時に対応して着地もほとんど動かなかった。

 愛知・名古屋経大市邨高の1年生。会場に駆けつけた家族やクラブのチームメートに「地元の応援があったから」と感謝した。11日は平均台に出場する予定。目標とするロンドン五輪に向け、飛躍の1年を最高の形で締めくくれるか。