<フィギュアスケート:グランプリファイナル>◇10日◇カナダ・ケベック

 男子はショートプログラム(SP)5位の高橋大輔(25=関大大学院)が巻き返して2位にジャンプアップ。SP4位の羽生結弦(ゆづる、17=東北高)は変わらず4位だった。

 高橋がカナダの観客を総立ちにさせた。表現するには難解なブルースの音楽を感じるままに演じた。「今季一番良いプログラムができた。滑っていて楽しかった」。最初の4回転ジャンプで手をつき、男子初優勝は逃したが、フリーは今季自己ベスト。SP5位から巻き返した。「久しぶり」にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に3回転をつける連続ジャンプも決め、6度目のファイナルで4年ぶりの表彰台に立った。世界選手権の出場権が懸かる全日本へ課題は1つだけ。「羽生くんがすごい演技をした。今日以上のことをしないと勝てない。4回転を決めたい」。気持ちに弾みがついた。