先週のテニス全豪オープン(メルボルン)で、日本男子80年ぶりの大会ベスト8に進出した錦織圭(22=フリー)が、3年以内の4大大会優勝を宣言だ!

 1月31日、都内で会見を行い「大満足とは言えないが、自信になった」と心境を明かした。30日付で世界ランクが26位から20位に浮上。自己が持つ日本男子最高位(24位)を更新した。年頭に立てた「トップ20入り」の目標を1カ月でクリア。「ケガがなければ2年後には、もっといい結果が出せる。2、3年後にはグランドスラム(4大大会)優勝はしたいです」と話した。

 右ひじのケガで09年から1年ほど戦線離脱したこともあり、高いレベルでのツアーを年間フル参戦したのは実質的に昨年が初めて。昨年末には世界1位ジョコビッチらトップ10選手を倒したが、痛感したのが体力とけがに負けない頑丈な体の必要性だった。それだけに4大大会優勝も「強い体をつくることで可能になる」と話す。サーブなどの技術の課題は「試合に慣れ、経験を積めば良くなってくる」と不安はない。全豪準々決勝のマリー戦でも42本のラリーが続くなど、トップ4との対等な打ち合いは、現時点でも十分可能だ。

 女子ダブルス、混合ダブルスでの日本人4大大会制覇はあるが、シングルスでは決勝進出さえない。準々決勝からの2~3勝は、大きくそびえる壁だが、「少しずつ自信は得ている」と、錦織は歴史を刻む手応えを感じている。【吉松忠弘】