<体操:NHK杯兼ロンドン五輪代表最終選考会>◇最終日◇男女個人総合決勝◇5日◇東京・代々木第1体育館

 理恵、和仁、佑典の田中3きょうだいが、日本体操史上初めて、同時五輪代表を決めた。女子個人総合で田中理恵(24=日体大研究員)がトップで初の五輪代表を決めた。理恵に引っ張られるように、兄の和仁(26)も男子個人総合首位で代表に決定。最後に弟の佑典(22)が特化種目の鉄棒で代表入りした。

 田中3きょうだいの父章二さんも泣いていた。佑典が呼ばれた瞬間、立ち上がって両手を上げて万歳。「こんな夢みたいなことが起こって良いのかなと、まだ信じられない気持ちです。佑典がダメかなと半分思っていました。3人同じように頑張っていて、1人でも削れるのが僕は嫌でした」と大喜びだった。