<競泳:全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季大会>◇3日目◇28日◇東京辰巳国際水泳場ほか

 男子背泳ぎ200メートルで萩野公介(17=御幸ケ原SS、栃木・作新学院高3年)が世界レベルの泳ぎを披露し、また高校記録を更新した。19日のインターハイで入江陵介の高校記録を塗り替えたばかりの萩野は、前半から圧倒的な強さで2位以下を引き離し、1分55秒74で優勝。9日前に出したロンドン五輪の同種目6位相当の記録(1分55秒81)を0秒07短縮した。

 萩野は「前半の泳ぎは硬かったけど、インターハイの記録を破れてよかった」。五輪から帰国後、満足な練習はできていない。それでも水に入れば、自然とスイッチが入った。「五輪前の練習がまだ効いている」。疲れを残す中でもしっかり結果を出し、「自信につながります」。そう言うと自然と笑みがこぼれた。

 目標の選手はロクテ、フェルプス(以上米国)。来季は本職の個人メドレー以外にも、背泳ぎ、自由形に挑戦する意向を持つ。「ロクテ、フェルプスは1日に何本も違う種目を泳いでいる。自分もそんな強い選手になりたい」。まずは国内第一人者・入江に勝負を挑む構えだ。【佐藤隆志】