世界王者は“授かり婚”だった。体操男子でロンドン五輪個人総合金メダルの内村航平(23=コナミ)が4日、夫人の第1子妊娠を発表した。所属先を通じて「妻と私との間に新しい命を授かりました」と喜びの声明。夫人はすでに安定期に入っており、「来年の春には第1子誕生のお知らせができるよう、妻をいつくしみながら大切な時間を過ごしています」ともコメントした。

 1番に執着する万能キングらしく、「1」が4つ重なる11月11日に、元体操選手の一般女性と婚姻届を提出した。出産と同様に、来春には結婚式も予定しているようだ。結婚、妊娠というダブルのおめでた。関係者は「内村はとても喜んでいる」と明かした。15、16日の豊田国際は負傷で欠場するが、チームには同行する。

 内村は、すでに16年リオデジャネイロ五輪に向けての現役続行を表明している。これまで五輪個人総合で金メダルを獲得した日本男子は内村を含めて4人。しかし、父親として世界の頂点を極めた選手はいない。日本男子初のパパ選手として、2大会連続の金メダルに挑むことになった。