新年のテーマは「醒新一到(せいしんいっとう)」。男子柔道の全日本合宿が5日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで公開された。昨秋の就任以来、16年五輪に向けてのテーマに「総合力」を掲げていた井上康生監督(34)は「今年に関してのテーマは『醒新一到』です」と明言。集中して事をなせば困難も成就できるという「『精神一到』何事か成らざらん」の、いわば造語で年末年始に決めた。

 ロンドン五輪惨敗も「選手の能力が低いわけではない。選手の潜在能力を引き出し、新しいものを取り入れ困難に立ち向かいながら成功に向けて努力する、ということ」と同監督。12日からスペインで講習会が開かれる新ルール問題など、困難や課題は山積だ。そんな中、重量級の上川を荒療治で2月の欧州遠征から外しスーツ着用、ひげやもみ上げ禁止など改革に着手。覚醒なるか康生ジャパンに注目だ。