ソチ冬季五輪のフィギュアスケートで日本代表が大会前や期間中に調整する独自の練習拠点として、日本スケート連盟がアルメニアの首都エレバンを選んだことが29日、分かった。日本連盟の関係者によると、9月初めに浅田真央(中京大)高橋大輔(関大大学院)ら特別強化選手対象の合宿を行う計画もあり、当該選手の意向を確認する。

 五輪開催国ロシアや近隣トルコも候補に挙げていたが、(1)ソチと時差がなく気候も似ている(2)飛行機で約1時間半と至便(3)五輪会場と質の近い氷-の条件が決め手になったという。初採用の団体終了後に女子ショートプログラムまでは9日間も空くため、合宿地確保が懸案となっていた。

 2006年トリノ五輪ではフランス国境に近いイタリアのクールマイヨールに日本オリンピック委員会(JOC)が前線基地を用意し、10年バンクーバー五輪では日本連盟が市近郊のリンクを確保した。