全日本柔道連盟は15日に専門委員長会議を都内の講道館で開き、20年東京五輪の柔道で団体戦を採用するように働きかけていくことを決めた。山下泰裕副会長(56)が「チーム戦は盛り上がるし、ぜひ20年にやれれば」と発議し、賛同を得た。今後は国際柔道連盟(IJF)に開催国である全柔連としての方針を伝え、国際オリンピック委員会(IOC)に提案していく。

 現在は世界選手権で団体戦が行われており、13年大会では日本は男子が3位、女子が優勝している。五輪では16年リオデジャネイロ大会での採用に向けてIOCに申請していたが、昨年7月の理事会で導入が見送られていた。IJFのビゼール会長は依然として五輪での実施に強い意欲をもっており、日本としては“2度目の正直”への後押しをしていくことになる。