平泳ぎのコースケが、パパになった。アテネ、北京五輪競泳金メダルの北島康介(31=アクエリアス)が11日、千紗夫人(28)が9日朝に第1子となる女の子を出産したことを発表。東京・豊島区の東京SCで行われた東水会競技大会(短水路)のレース後に「初めての経験なので感動的だった。あまり僕の力は関係ないけど、幸せなことだなあと思う」と、出産に立ち会った感動を口にした。

 体重は平均より少し軽い2000グラム台。「母子ともに健康。名前はこれからです」と話した。「どっち似かは分からないけど、抱いて父親としての自覚が出た」と早くもデレデレ。「子ども嫌いじゃないほうだし、いい家庭が築ければと思う」と、照れながら話した。

 「特別なレース。いつもとは違った気持ち」という「パパ初レース」は、100メートル平泳ぎが59秒25、200メートル個人メドレーが1分59秒89で、ともに1位。「自分としては十分な結果」と合格点を出した。6月19日開幕のジャパンオープン(辰巳)に向けて「まだ平泳ぎの(日本代表)枠があるので、狙っていきたい」と意欲的。「応援団が1人増えたことを励みに、頑張っていきたい」と話した。【荻島弘一】