<テニス:全仏オープン>◇25日◇パリ・ローランギャロス

 日本男子として、現行制度で初のトップ10入りした錦織圭(24=日清食品)が、強力な助っ人で元気倍増だ。全仏はこの日開幕。錦織は全仏までの2週間、契約している管理栄養士を初めて呼び寄せ、左股関節や左ふくらはぎのケガ回復のため、万全な体作りを試みた。

 栄養管理で契約するウイダーから派遣されたのは、女子ジャンプ高梨沙羅の指導も行った細野恵美さん。当初は2週前のローマで合流予定だったが、錦織がケガで欠場。拠点の米フロリダに戻ったため、細野さんも米国で食事の管理を行った。錦織も「ケガもあったので、本当に助かった」。全仏にも24日まで滞在。中尾公一トレーナーとともに最大限の指導を行った。

 この日も1時間、会場で練習。パリ入りして初めてフルパワーでストロークを行うまでに回復し、中尾トレーナーも「良くなった」。痛みが消えれば、細野さんは勝利の女神となる。【吉松忠弘】