<柔道:全日本学生優勝大会>◇最終日◇29日◇東京・日本武道館

 柔道のアテネ五輪金メダリストで国士舘大の鈴木桂治監督(34)が、覚悟の猛抗議に出た。体重無差別の7人制による男子で、国士舘大は筑波大との準々決勝に2-2の内容差で敗戦。18年ぶりに4強進出を逃した直後に審判団に詰め寄り、「納得がいかない」と訴えた。試合では、技の判定を主審と副審の協議で変更したり、指導条件を満たす行為を見逃す場面が目立った。

 同監督は昨年から施行する国際ルールに審判が対応していないと指摘。今大会では旧ルールとの混合で試合は進んでいた。「1度も審判批判をしたことはないが、今日はあまりにもひどい。代表して誰かが立ち上がらないと」と、他大学からも懐疑的な声があると明かした。今後は意見書などの提出を検討する。主催の全日本学生柔道連盟の佐藤会長は「審判のレベルを上げる方法論は、どんどん出してほしい」とした。