日本バスケットボール協会が、国際連盟(FIBA)から国際試合出場停止の制裁を科されることが確実になった。23日に開かれた臨時理事会で深津泰彦会長(69)が辞任。FIBAから10月末までに解決を求められたトップリーグの併存解消などにめどが立たない責任をとった形だが、新リーグへの進展は望めない状況で、制裁は避けられなくなった。来夏に控える16年リオデジャネイロ五輪予選、最悪の場合は20年東京五輪にまで影響を及ぼす大打撃となる。<日本バスケットボール協会資格停止問題の経緯>

 ◆08年7月

 FIBAのバウマン事務総長が日本のトップリーグが普及、強化の観点からNBLとbjリーグの2つに分かれていることを問題視。日本協会は「トップリーグ検討委員会」を設置した。

 ◆13年12月

 バウマン事務総長が緊急来日。トップリーグの統合が実現せず、運営、強化面で統治能力のなさを露呈する日本協会に激怒。「このままでは東京五輪開催国として出場させるか検討しなければならない」と警告。

 ◆14年4月

 バウマン事務総長が再び緊急来日。10月末に回答期限を設け、それまでにトップリーグの一元化、ガバナンスの改善がなければ、国際大会に出場できない資格停止処分を含めた罰則を科す考えを示した。

 ◆14年6月

 日本協会は2年後の統一を目指し「新リーグ組織委員会」を立ち上げ、NBLとbjリーグの話し合いを開始。チーム名称から企業名を外す骨子案をまとめたが、実業団リーグの流れを組むNBLの企業チームが反発。両者の話し合いは平行線が続く。