男子テニスの錦織圭(24=日清食品)が27日、拠点とする米フロリダ州ブラデントンのIMGアカデミーで練習を公開し、アジア男子として初制覇が期待される来年の4大大会について「(全てで)ベスト4以上に入るのが目標」と意気込んだ。来季初戦は1月4日開幕のブリスベーン国際。19日にはメルボルンで全豪オープンが始まる。29日で25歳になる錦織は「やりやすいオーストラリアでまずはいい結果を残したい」と誓った。

 ことし1月の全豪オープンは第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)との4回戦で敗れたものの、互角に打ち合った。「いい感触を得られ、そこから自信をつけて攻撃的なテニスに変わった」とその後の大躍進につなげ、全米オープンで準優勝。世界ランキングは5位まで上昇した。

 世界のトップ8のみで争われるツアー最終戦に出場し、イベント参加も続いていたが「オフが短かったのは問題ない」という。マイケル・チャン・コーチが重点を置いたのは第2サーブの課題克服。ラケットの握り方を工夫し、カリフォルニア州などで練習を積んできた。この日は年明けにプロ転向する中川直樹(福岡・柳川高)らと1時間半の練習をした。