複数の現役力士が野球賭博をしていた問題で、日本相撲協会が力士らすべての協会員を対象に実施した賭博の実態調査アンケートを14日で締め切る。同日午前には弟子による賭け事を確認した朝日山親方(元大関大受)が東京・両国国技館の相撲協会に上申書を提出した。

 同親方によれば、複数の弟子がトランプで1000円程度を賭けていたという。「仲間内のもの。複数の力士がやっており、金額は1000円程度。野球賭博はやっていない。今後はやらないように注意する」と話した。師匠が直接提出に訪れたのは、同親方が最初とみられる。関係者によれば、13日までに提出を済ませたり、ファクスで送ったケースもあるという。

 数人の力士が11日に師匠を通じて野球賭博への関与を申告してきたことを受け、相撲協会は過去5年間にさかのぼって、あらゆる賭博に関する実態調査を実施。14日までに自発的に申し出た場合は、処分を厳重注意にとどめ、それ以後は厳罰の対象となる。相撲協会の調査報告を受けて、警視庁も必要と判断した力士を事情聴取する。