大相撲春場所で貴乃花に並ぶ史上5位の22度目の優勝を果たした横綱白鵬(27=宮城野)が千秋楽から一夜明けた26日、堺市内のホテルで記者会見し、本割と優勝決定戦に連勝しての逆転制覇に「こんな形の優勝は夢のよう。今までは何だったのかと思うくらい大変だった」と喜んだ。

 中盤で古傷の左足首痛が再発し、関脇鶴竜に先行を許した。千秋楽前に父のムンフバトさんから「(鶴竜との)決定戦になればおまえが勝つ」と電話で励まされたそうで、白鵬は「優勝する者はする、しない者はしないと開き直った」と明かした。

 大関に昇進する鶴竜は今後もライバルとなる。同じモンゴル出身力士として出世はうれしそうで「まじめにやってきたし、実績もある。自分も稽古をつけてきたし、良かった」と話した。