<大相撲夏場所>◇7日目◇12日◇東京・両国国技館

 宝富士-千代大龍の1敗同士の対決で物言いがつき、審判が話し合って一度は土俵を下りた後、再び土俵上で協議する異例の事態があった。軍配は宝富士に上がって取り直しとなり、宝富士が寄り倒しで勝った。

 鏡山審判長(元関脇多賀竜)は「最初は軍配通りと思ったが、ビデオ室から『ちょっと待ってもらえますか』と言ってきた。微妙ならもう一丁でいいんじゃないのということになった」と説明した。

 宝富士は「審判長が自分のほうに手をやっていたで(最初の一番で)勝ったと思った」と困惑した様子。千代大龍は「審判団の判断なのでしょうがない」と話した。