横綱日馬富士(30=伊勢ケ浜)は21日、東京・江東区の伊勢ケ浜部屋で稽古を行った。

 相撲は取らなかったが、四股、てっぽう、すり足などを入念に行い、しっかりと汗をかいて調整した。その後は昨年春場所初土俵で序ノ口の照樹と照道の2人にぶつかり稽古の押し方を徹底指導。「腰を下ろして!

 足をすり足で前に出せ!

 脇も締めて!」と時折激しい口調にもなった。下半身と腕力強化のため、すり足と筋力トレーニングを毎日行う課題も与えた。

 幕内照ノ富士も日馬富士の助言を受けながら筋力トレーニングやてっぽうを繰り返した。全身汗だくになりながら「巡業中もしっかり稽古できていると思う。腕も少し太くなったかな」と成長を感じていた。新入幕で西前頭10枚目だった春場所は腕のケガなども乗り越え、2勝7敗から6連勝で勝ち越した。夏場所(5月11日初日、両国国技館)は幕内上位との対戦も楽しみだ。