大相撲の横綱白鵬(23=宮城野)が2日、珍しく横綱朝青龍に賛同した。1日に力士会で朝青龍が「物価も上がっているし、給与を上げてほしい」と発言。これに対し「いいことだね。力士は車も運転できないので、場所に入るにもタクシー代や運転手代がかかる。交通費を出すことも考えてほしい」と話した。

 先場所の千秋楽結びでのにらみ合い以来、朝青龍との冷戦は続くが、力士の生活向上を目指す姿勢に反対する理由はない。一方でけいこの姿勢については正反対の見解。朝青龍は故障を抱えるとけいこを休み、モンゴルに帰国して治すが、白鵬は「ケガはけいこで治すもの」と断言。名古屋場所(13日初日、愛知県体育館)に向けて本格始動したこの日も、十両龍皇と連続で18番取った。先場所負傷した左足首痛は、けいこと治療を並行させながら、テーピングも不必要な状態にまで回復。「気持ちよく相撲が取れている」と胸を張った。