横綱白鵬(25=宮城野)も花札賭博をしたと、上申書を提出していた。調査委の会見で弁護士の村上委員が明らかにした。仲間内で半年に1回程度で、掛け金は数万円だったという。軽微な賭け事で、反社会性は薄いと判断され、謹慎などの対象にはならなかった。

 文部科学省からは「賭博に関与した全員を公表するように」と指導された。しかし、調査委は「野球以外では特段問題ある者はいない」と氏名公表はしない。その中で白鵬1人だけ名前が出て、外国人力士では初めてとなった。

 付け人頭の幕下光法が謹慎対象となり、2年前から個人契約しているトレーナーも仲介役の1人だった。信頼してきた2人の関与に動揺が隠せない中で、奥島委員は「犯罪性はない。よく自分から申し出たね」と話していた。