2年ぶりにソフトバンクの宮崎キャンプに来た。今年最初の視察球団。ここに来るといつも思う。キャンプ地としては12球団でも最高の施設。球場建設前から監修したという元ダイエーの球団社長も務めた根本(陸夫)さんの功績はさすがの一言だ。
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藤本新監督でV奪回を目指すホークスはやはり投打ともに層が厚い。15日は藤本監督から開幕投手が公表され、千賀に決まったという。メイン球場から出てきた千賀とばったり出くわした。開幕指名にも緊張感はない、と言っていた。先発投手にとって名誉のマウンド。千賀は「うれしいですが、それよりも1年間、しっかり先発で投げきることの方が目標です」と話していた。大人になったものだ。
昨年は開幕直後に左足の故障もあって長期離脱。そんな悔しさや、エースとしてのさらなる責任感が今季の千賀を突き動かしているのだろう。新球シンカーとカーブの精度アップを目標にキャンプに取り組んでいるようだが、自慢のフォークボールを含め、多くの変化球を投げる必要はない。大事なのはカウントを不利にした時にストライクが確実に取れる変化球を持つこと、と言っておいた。
A組ブルペンでは藤本監督とも会った。野手出身だけに投手陣の調整には神経を使っているのだろう。ホークスの課題は先発陣の整備。紅白戦、オープン戦と実戦を重ねて行く中でエース千賀を中心とした先発ローテが構成されていく。だが、本当の勝負は開幕から。長丁場のシーズンで先発陣を円滑に回していくためには必ず「リフレッシュ期間」が必要となる。不調になってから登板間隔をあけるとかではなく、調子が落ちる前にしっかりと選手たちの状態を見極めておくことが重要。そこで休息なり登板間隔をあけるなりの手を打つのだ。そうしなければ千賀が言う先発投手の「シーズン完走」は厳しい。この点は監督を含めた投手コーチたちの手腕にかかっている。(日刊スポーツ評論家)




