阪神は交流戦の節目まで残り8試合になった。これからまだ100試合以上を戦うわけで、投打に各選手ができるだけ調子を上げ、チームとして1つでも順位を上げていく必要がある。

そのためには、試合ごとにメンバーを変えるのでなく、チームが戦っていく基本形を固めたい。こういった選手で、このような戦い方をしていくんだという軸を確立したいものだ。

開幕からいきなりの9連敗。戦い方を見失ったかのように、攻守ともコロコロとメンバーが入れ替わりしてきた。ここにきて勝ちパターンが固まってきて、先発もコマがそろったから、どっしりと腰を据えて戦いたい。

依然、インハイを攻められる佐藤輝だが、あそこにきた球を見極め、ファウルにするなど進歩はうかがえる。また、大山は力み過ぎてワンパターンのスイングしかできていないから、もう少し打ちにいくときに力を抜きたい。

シーズンに好不調の波はつきものだが、打つ方は好球必打の原点に立ち返ってほしい。それと、ボールを打ちにいかない。この2つができれば、ここからチーム打率の上昇につながっていくはずだ。

相手ピッチャーとの相性などによって、多少の変更はあるかもしれないが、チームの中心といえる選手は攻守とも固定が望ましい。そうすれば必然的に集中して、落ち着いた戦いができるはずだ。(日刊スポーツ評論家)

阪神大山悠輔(2022年4月16日撮影)
阪神大山悠輔(2022年4月16日撮影)