オリックス山本由伸から感じられたのは、神宮と“何か”が合っていなかったということだ。あの山本がまさかの4失点。ボールが高めにいった、マウンドの傾斜に違和感があったなど、いくらでも指摘することはできる。しかし、そんな理屈で片付けられるものではなかったような気がした。
レギュラーシーズンからストレートだと分かっていても打ち返せない。フォークを狙っても、ついボール球に手が出てしまう。その山本が立ち上がりから塩見にストレートを左前にはじき返され、オスナにはカーブを仕留められて2点タイムリーを許したのは意外だった。
昨季まで対戦した山本がドームとそれ以外の球場では投球内容が違ったのを思い出した。神宮での登板は18年6月8日に2番手で1イニングを投げて以来、4年ぶりという。一言でいうと相性だろうが、逆にヤクルトからは「神宮で投げる山本からは点がとれる」といった雰囲気が伝わってきたのは不思議だった。
ヤクルトとしては理想的な試合運びだ。8回表にT-岡田の適時打で1点差に追い上げられると、その裏、村上が再び2点差に広げるソロ本塁打を放って引き離すのだから、オリックスにやすやすと流れを渡さなかった。
また初戦から予想されたことだが、オリックス吉田正、ヤクルト村上と両軍の「4番」は勝負を避けられるケースが多くなる。ヤクルトは5番オスナが機能したのは大きかった。2戦目以降も“4番の前後”はポイントになる。オリックスは打線を組み替えてくる可能性もある。
(日刊スポーツ評論家)




