阪神が今季初の4連敗で、首位陥落の危機に立たされた。
2位DeNAに連敗。横浜スタジアムのシーズンでの対戦は、昨季6月28日から屈辱の12連敗となった。最大6・5あったDeNAとのゲーム差は、ついに0・5差に。25日の同戦も敗れれば、5月12日以来の2位転落となる。阪神元投手コーチで日刊スポーツ評論家の中西清起氏(61)が解説した。
◇ ◇ ◇
甲子園とは違い、ハマスタではDeNAの選手が力以上のものを発揮しているように見える。裏返せば、これだけ敵地で負けていたら、阪神ナインが雰囲気にのまれる部分もあるだろう。攻める姿勢を欠き、受け身になっていると感じる。
この2試合に関しては、今永、東に力負け。カウントを取る球に対し、打者が勝負できていない。早いカウントから打ちにいくのはいいが、とらえられず、ポップフライなど力のない打球が散見された。本当に狙っていた球なのか、と疑いたくなる。例えば、この日でいうと、打線全体でスライダーに絞って仕掛けていけば、東も投げづらくなる。それができていないから、相手のペースにはまる。左腕は中盤からチェンジアップ主体の配球に切り替え、うまく攻められた。
打線の停滞は投手にも影響を及ぼす。先発伊藤将は立ち上がり、いつもより1球1球の間合いが長かった。初戦の負けもあり、慎重になっていた。7回2失点の内容は責められるものではないが、投打で悪循環に陥っている。ノイジー、佐藤輝の不振で3、5番が不在という状況は厳しい。相手投手も4番大山をマークすればいいだけで、これが続けば、大山の調子も落ちてくる可能性がある。ベンチスタートの2人を早急に立て直す必要がある。
(04~05年に)バンテリンドームで12連敗というのを経験したが、当時、岡田監督は球場までの道順を何度も変えた。今回もあらゆることを考えるだろう。
救いは、勝負どころはまだ先と読んでいる点にある。今永、東、バウアーの3本柱をもってきたDeNAに対し、阪神は初戦に未知数のビーズリーを起用し、村上、大竹をぶつけなかった。9月以降に仕掛けてくるはずで、失速によるV逸となった08年の経験も今回のローテーションに影響を与えていると思う。
DeNAに0・5ゲーム差となったが、今は順位よりも1つ勝って、ハマスタの嫌な雰囲気を払拭(ふっしょく)したい。先発才木でロースコアの接戦に持ち込み、少ないチャンスをいかに生かすか。同一カード3連敗は避けたい。




