阪神が後半戦初陣を白星で飾ることができなかった。

先発青柳晃洋投手(29)が役割を果たせなかった。初回に自らのエラーもありいきなり2失点。3回にも1点を失い、5回には2死三塁から村上に右翼席中段への特大2ランを被弾。5回7安打5失点で、黒星先行の今季4敗目となった。日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(54)が解説した。

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普通にやっていれば、そんなに点を取られていない。もったいない試合だったという印象です。青柳はキレのある真っすぐを生かしながら、クイック投法などで相手打者のタイミングを崩すタイプ。もともとコントロールはアバウトな投手ですが、この試合は、あまりにもストライク、ボールがはっきりしていた。バッターは絞りやすく、術中にはまります。カウントを稼ぎにいく球も甘いので、しっかりととらえられた打球も多かった。

対照的だったのは、ヤクルト小川で、丁寧に投げていました。コントロール良く投げられると、とらえても正面を突いたり、ヒットになりにくい。青柳は前回登板の11日DeNA戦で勝ち投手になりましたが、制球面で不安があり、本来の投球には見えませんでした。ストライクゾーンに投げ込んでこそ良さが出るので、そこが課題です。

5回のバント処理も、繊細さを欠いた守備の乱れと言えます。あの場面は捕手の梅野が取りにいった時点で、青柳が三塁のカバーにいかないといけませんが、足が止まってしまっていた。ダッシュでカバーに行くそぶりさえ見せていれば、ランナーも狙いづらい。初回のけん制悪送球もそうですが、失点はもっと防げていた。あまりにもスキのある野球をしてしまった。

負傷していた近本が帰ってきて、さあここから、という気持ちもチームにはあったでしょう。後半戦の初戦だからこそ、嫌な負け方になりました。

ここにきて、ヤクルト、中日の状態もよく、セ・リーグは先行きが不透明な状況になってきました。阪神は首位ではありますが、厳しい戦いが続くのは間違いありません。青柳は体力があり、暑い時期にリリーフ陣を休ませられる投球ができる投手です。去年までの経験もある。早期の復調が待たれます。

ヤクルト対阪神 1回裏ヤクルト無死一塁、けん制悪送球で一走山崎に三塁進塁を許す青柳(撮影・河田真司)
ヤクルト対阪神 1回裏ヤクルト無死一塁、けん制悪送球で一走山崎に三塁進塁を許す青柳(撮影・河田真司)