阪神が相手チームに5点差以上をつけて勝利をモノにしたのは、これが今シーズン14試合目だった。
山田 両チームの戦意の差は明らかだった。チームが“節目”に勝つのは価値があるものだ。阪神は長期ロードのスタートで、連戦が続くから幸先が良い。いつも競ってばかりの展開ではチームはもたない。夏場は一にも二にも打力が上がってくるかどうかだったから、打ち勝ったのは大きかった。逆に阪神打線に対した中日バッテリーは厳しい攻めをみせず無難だから、阪神は絞りやすかったはずだ。いつかはつかまえるだろうと思いながら見ていた。
先発西純が立ち上がりから球数がかさんで、取ったら取られる投球だったから、打線の援護が効いた。決勝点は中日小笠原の押し出し四球、突き放したのは投手西純の3点二塁打だ。
山田 阪神は中日の自滅に付け入ることができた。ただポイントだった「3番」が森下に固定されつつある。佐藤輝も一時のどうしようもない状態から抜け出した。凡打にしても打球が良くなっている。この2人が機能してきたのは、今後に向けての頼もしい材料だ。西純は好調とは言えなかった。勝ちはついたが、リズムが悪すぎる。味方が打ってくれているから楽に投げられただろうが、厳しい試合を任せるのは難しいかもしれない。
阪神は西勇、大竹、才木らの抹消もあって、先発ローテーションを組み替えての長期ロード突入だった。
山田 どのチームにも言えることだが、シーズン通してローテーションを守ることのできる先発ピッチャーはそう多くない。阪神にも先発に多少の不安を感じる。そうなるとリリーフの負担につながる。広島にも絶好調のリバウンドがきているし、勝って、勝って、負けて、勝ってぐらいがいい。まだ先は読めない。これからは連敗をしないことだ。【取材・構成=寺尾博和編集委員】




