阪神が勝利し、3カード連続勝ち越しを決めた。先発ジェレミー・ビーズリーが6回途中1失点の好投で来日初勝利を挙げた。日刊スポーツ評論家の権藤博氏(84)が解説した。
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阪神先発のビーズリーは6回途中で1失点と十分に役割を果たしました。ストレートは球威があり、変化球もよく動きます。ベースの周辺でボールが荒れるため、打者からすれば嫌なタイプですが、ローテーション投手として信頼するには課題があります。
3回2死から中日大島に二盗を決められた場面もそのひとつです。クイックだと制球力が極端に落ちるため、通常リズムで足を上げて投げた隙を突かれて、悠々と二塁を奪われました。中途半端にまとまる必要はありませんが、極端な弱点は解消したいところです。
阪神は明らかに先を見据えた戦いをしています。優勝争いの本番となる9月戦線でもっとも重要なのは抑えを含めたリリーフ陣。8月は勝率5割維持できれば上出来で、表現は適切ではないかもしれませんが、8月はいかに上手に負けて、無駄な消耗をしないことが重要。ゲームメーカーとして先発陣の役割も大事で、この試合でビーズリーを起用したのも才木に調整の時間を与え、なおかつ新戦力の可能性も探りたい、という先を見据えた戦い方の一環なのでしょう。
セ・リーグで3位以上の当確ランプを点灯しているのは阪神だけ、と言っていいでしょう。広島との競り合いが続いていますが、優勝争いとなると、主力がそろってきた巨人も不気味です。とはいえ、阪神は来たるべき時に備えて今は普通の戦いを続けて、勝てる試合はしっかり取っていくことに徹すればいい。慌てたり、無理する必要はまったくありません。他球団と比較しても、それだけの力があると見ています。(日刊スポーツ評論家)




