DeNAが巨人に勝利を収めたことで、阪神がCSファイナルステージで対戦するチームが「広島かDeNA」に決着する可能性が極めて高くなった。

梨田 阪神は相手チームが広島でも、はたまたDeNAであっても、先発ローテーションを変えることはないだろう。個人的にどちらが出てきても、村上、大竹、伊藤将の順番で、4番手、5番手が才木か、西勇かといった選択になるのではないだろうか。それに続くのが青柳か。ここのところ好調を持続していた西勇は、テンポの良い投球で、十分にポストシーズンで戦力になることを証明した。

阪神先発の西は7回をわずか2安打で、8回は桐敷、最終回は岩崎とつなぐリレーで逃げ切った。これでチーム18試合目の完封勝ちになった。

梨田 おそらくCSファイナルステージに勝ち上がってくるのはDeNAだろう。その場合、主戦ピッチャーの今永、東は、阪神戦の最初のほうには登板してこないから、安定感のある村上、大竹が先発する阪神は絶対的に有利といえる。しかも、1勝のアドバンテージが大きいから、そのまま阪神がDeNAに勝ちきるはずだ。パ・リーグは間違いなくオリックスが日本シリーズに出てくる。関西決戦が実現する可能性は非常に高いだろう。

結局は大山の2点本塁打だけで勝った阪神としては、いかに得点力を上げるかにかかってくる。

梨田 阪神はどうやって3点目をとるのだろうかという視点で見ていた。結局は大山の2点本塁打だけだったから、ワンチャンスをモノにした一戦だった。オリックスも破壊力があるわけではない。やはり投手力の勝負になる。才木がCSで先発する機会があれば、日本シリーズ初戦は、西勇でスタートというケースも出てくるはずだ。

【取材・構成=寺尾博和編集委員】

阪神対ヤクルト ヤクルトに勝利し笑顔で西勇(右)とタッチする岡田監督。左は長坂(撮影・加藤哉)
阪神対ヤクルト ヤクルトに勝利し笑顔で西勇(右)とタッチする岡田監督。左は長坂(撮影・加藤哉)
阪神対ヤクルト 6回裏終了後、岡田監督は球審に選手交代を告げる(撮影・上山淳一)
阪神対ヤクルト 6回裏終了後、岡田監督は球審に選手交代を告げる(撮影・上山淳一)
阪神対ヤクルト 6回裏終了後、岡田監督は球審に選手交代を告げる(撮影・上山淳一)
阪神対ヤクルト 6回裏終了後、岡田監督は球審に選手交代を告げる(撮影・上山淳一)