現役時代は近鉄一筋17年で4度の盗塁王に輝き、オリックスで監督を務めた日刊スポーツ評論家の大石大二郎氏(65)が試合をチェック。阪神が大勝できた投打のポイントや、23日から敵地で戦う首位広島3連戦に向けた展望を語りました。【聞き手=松井清員】
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活発だった打線に目がいきますが、まずは西勇の力投をたたえたいですね。シュートもスライダーも切れて、チェンジアップも良い落ちをして、甘い球がほとんどなかった。2回で6点取ってもらい、絶対に点を与えないんだという気迫が腕の振りから伝わってきました。5回、6回は少し甘くなって3点取られたけど、それ以外はしのいで流れを渡さなかった。堂々のヒーローに挙げたいですね。
打線も初回の波状攻撃が見事でした。サイスニードは近本、中野、森下の3人に、初球から2球連続真っすぐで入っていた。ここで佐藤輝は配球を変えてくるのではと読んだような打ち方で、初球のカーブを左中間に先制二塁打。続く大山も初球のスライダーを2ラン。勝負勘が光った3得点で、甘くてもミスショットせず一振りで仕留めたことも大きい。打つべき人が打ち、主導権を握りました。
さらに打線がつながったのは2番中野と7番木浪に当たりが戻ったからでしょう。中野は実に34試合ぶりの猛打賞で、前日ようやく初猛打賞の木浪はこの日も2安打。ともに打率が昨年より5分以上も低く、打線が切れる要因になっていました。でもこの2人がつなげば、昨年のような攻撃、得点ができる。ヤクルトの投手陣が落ちていたとはいえ、それを思い出させてくれる勝ち方で、絶好の追い上げムードができました。
首位広島が敗れてゲーム差は1つ縮まり、残り30試合で4。上には巨人もいるので厳しい状況に変わりありませんが、勢いをつけて、23日からの直接対決に臨める機運が高まってきました。そのためにも22日のヤクルト戦は確実に取りたい。打線が上向きなのでヤフーレも打ち崩せそうですが、注意したいのは大勝に気をよくして大振りにならないこと。広島の勝敗次第では3ゲーム差で3連戦を迎える可能性もある。まずは22日が大事な戦いになります(日刊スポーツ評論家)




