野球ファンにとって、月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は、4月8日に80歳の誕生日を迎える小谷正勝氏(日刊スポーツ客員評論家)。

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開幕20試合を終えて勝率5割を超えていたら、シーズンはいい方向に進む-球界には、こんな格言がある。DeNAは先週末の広島戦に3連敗も、勝率は5割。格言のペースに当てはまっているが、不安もある。昨年までお世話になったチームを掘ってみる。

打線のチームなのに、攻撃の仕掛けが遅い。相手の先発が疲れてくるのを待っているように映る。内野守備も相変わらず粗い。先発は7回くらいまで投げ、主導権を渡したくない。

先週の阪神戦に登板した、ジャクソンとケイが抜群に良かった。ジャクソンは、やや不安定だったリリースポイントに狂いがなく、どこを切っても文句のつけようがなかった。さらに上をいっていたのがケイ。スタミナが課題でも「深いイニングまで任せたい」と思わせる内容だった。当面この2枚で負けないことだ。

バウアーは改善の余地がある。相手によって、モーションのタイミングを変えて投げていた。自分で動いて、自分で勝手に崩れているように見えた。野球はタイミングのスポーツであるという原理原則を知っている。クレバーなのは分かるが、まだまだ自分の間合いで抑え込んだ方がいい。

東は本調子にはやや遠い。ただ、真の好投手は悪いなりに投げられる。開幕戦からの投球を見ていても、その域にある。今季の大貫は状態が良く、5回を2~3失点の計算が立つ。ベンチがいかに勝利までのプランを描けるか。課題はブルペンの運用にある。

三浦監督は臨機応変な起用を示唆しているが、持ち場は明確な方がいい。故障明けでも抑えに入江を置いたのは、彼の調子が良く、かつ力があるから。1軍登録している以上、遠慮して間隔を空ける必要はない。終盤を固めることができれば、5割より上にいく可能性はグッと高まる。

開幕してここまで、一番のインパクトを残した選手も挙げておきたい。阪神の工藤投手は気迫が違う。真っすぐが素晴らしく、いい抑えになる資質がある。余計な変化球を捨て、シンプルに長所を追求してほしい。私のセ順位予想は巨人-DeNA-阪神-ヤクルト-広島-中日。ファンの皆さんと一緒に長いシーズンを楽しみたい。(日刊スポーツ客員評論家)

DeNAケイ(2025年4月3日撮影)
DeNAケイ(2025年4月3日撮影)
阪神工藤泰成(2025年4月6日撮影)
阪神工藤泰成(2025年4月6日撮影)