野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は緒方孝市氏(56=日刊スポーツ客員評論家)。
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開幕前はどのチームも「いいスタートを切りたい」と考えるもの。「ロケットスタート」などと言うが、それが決まれば最高だ。だが今季、セ・リーグでそれに成功したチームはない。
前カードで開幕からひと回り、5球団との対戦が終わった。この時点で言えるのは大きく抜け出したチームはないし、反対に「まるでダメ」という状態のところもない。いわゆる「混セ」の状態で始まっている。
そこにはいろいろな理由があると思うが「どこも万全な状態では戦っていない」という要素が大きいと思う。故障者が出たり、主力の不調が続いたり。どのチームも開幕前に想定していた戦力では戦えていない。
巨人は丸が不在。ヤクルトは村上、広島は坂倉と中心になる選手が欠けている。バランス面でいいと思われる阪神も佐藤輝が一時、離脱していた。DeNAはブルペン陣が苦しい状況が続いている。
開幕当初は連勝、連敗という傾向もあったが、これもその部分が影響していると思われる。巨人はヤクルトに3連勝して始まったが現状、抜け出しているわけではない。
まずはシーズン最初の区切りである6月初めの交流戦まで、どこもチームの形を本来の姿に戻すことが大事ということだろう。戦力を早く整えたところが、やはり、その後に向けて有利に働くと思う。
逆に言えば、その形になる前にズルズルと落ちていくのが一番、よくない。混戦で始まっているが、そこに踏ん張って止まることが重要だ。
そのためにどうするか。やはり連敗をしないことだと思う。この状況でなかなか連勝することは難しいけれど、それでもなんとか連敗をせず、まずは交流戦まで勝率5割付近で我慢できるかどうかが今後のポイントになってくると思う。
そのために求められるのはミスをしないことだろう。守備はもちろん、走塁、連係プレーなどをきっちりとこなし、取れる試合、勝てる試合はしっかり取っていく。ミスが出れば連敗につながることも多いし、そこは避けたい。(日刊スポーツ評論家)




