阪神が“新鮮力”の活躍で4連勝を飾った。育成ドラフト3位ルーキーの早川太貴投手(25)が6回無失点でプロ2勝目。高寺望夢内野手(22)が4回に決勝打を放ち、6回にも代打ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が右前適時打を決めた。日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(44)はポストシーズンをにらんだ藤川球児監督(45)の起用の妙にも注目。“CS男”の出現を待ちわびた。【聞き手=佐井陽介】
◇ ◇ ◇
阪神藤川監督はCSファイナルステージ、さらには日本シリーズに向けた準備を着々と進めています。リーグ優勝決定直後から頻繁に1、2軍の入れ替えを継続。既存メンバーに加え、この日も代打起用したヘルナンデス選手や楠本選手など2軍生活が長かったプレーヤーも積極的に試しています。短期決戦では状態の見極めがレギュラーシーズン以上に重要。調子が悪い選手を使い続ける猶予はありません。そこで起用のバリエーションを増やすため、新しい選手を使ってみたり、慣れないポジションを守らせたりしているのだと想像します。
ポストシーズンでは例年、“CS男”“日本シリーズ男”なる存在が勝敗の行方を左右しがちです。昨秋のDeNAでは桑原選手や戸柱選手がチームを勢いづかせました。阪神が05年の日本シリーズで敗れた当時のロッテにも今江選手(前楽天監督)がいました。このような選手が1人でも出てくれば、短期決戦は有利に戦えます。阪神の場合はそれがこの日スタメン起用した高寺選手になるかもしれないし、中川選手やヘルナンデス選手になるかもしれない。ショートを争う3人の誰かになる可能性もあります。そう考えれば、“CS男”の候補を探す作業も重要になるわけです。
この日6回無失点で甲子園初白星を手にしたルーキー早川投手にしても、2戦連続でDeNA打線を相手に好投したのですから、もしCSファイナルをDeNAと戦う場合は当然戦力の1人としてカウントされるはずです。阪神は今、タイトルを争う主力勢と出場機会増を狙うメンバーがバランスよくミックスされていて、優勝後も1試合1試合を有効活用できています。CS出場枠を懸けた争いも激化しており、まだまだチーム力を底上げしている段階。CSファイナル開幕までの期間の長さも、あまり心配する必要はなさそうです。(日刊スポーツ評論家)




