日本ハムが23年3月に開業予定の新球場「エスコンフィールド北海道」。ファイターズ スポーツ&エンターテイメント(FSE)と業務提携を交わすSQUEEZE(スクイーズ、本社・東京)が、球場のランドマークとなる「TOWER11(タワー・イレブン)」の運営を担う。旭川出身でかつて東海大四(現東海大札幌)でプレーした元高校球児の同社舘林真一社長(32)にインタビュー。これまでの経緯や今後への期待などを語った。【取材・構成=山崎純一】
大プロジェクトに舘林社長の胸は躍る。「夢があって魅力的。北海道が大好きで、元々地元に貢献したいという思いがあった。すごく貴重なチャンスだなと思っています」。FSEと業務提携し、温浴・サウナ施設などを完備する新球場のランドマーク「タワー・イレブン」の運営を、同社が担う。
昨年12月に業務提携を発表。18年頃、FSE前沢賢取締役事業統轄本部長(47)と出会ったことが1つのきっかけだった。宿泊施設のタイプや運営形態など、相談相手という立ち位置でディスカッションをしていく中で、どんどん構想が深まりタッグを組むことになった。同本部長は「スクイーズさんとの提携により、ストレスフリーな宿泊体験を提供し、スポーツで味わう興奮や感動そのままに滞在を楽しみ、心と身体を整える『何度でも足を運びたくなる』空間の実現を目指します」とコメントする。
舘林社長は旭川出身の元高校球児。東海大四時代には1学年下の現オリックス伏見寅威捕手(31)とも一緒にプレーしていた。高校時代に風呂でのコミュニケーションの大切さを学んだ同社長は、タワーイレブンのサウナでの裸の付き合いを薦める。「汗をかく戦いで汗戦浴(観戦浴)。一緒に汗をかいて戦おうみたいな。それはゲストとしての新しい体験。開放的な場所で交流しながら共同の空間で楽しめるような雰囲気になれば」と、コミュニケーションならぬ“風呂ニケーション”効果に期待する。
開業まであと1年に迫り建設の進捗(しんちょく)率も約70%。「高校までは野球一筋で、将来の夢もずっとプロ野球選手と書いていました。今こうやってビジネスで一緒に野球に携わることができる。地元の球団と新しい街づくりに参画できて、これ以上ない仕事だと思う」。故郷北海道を熱く盛り上げる。
◆TOWER11(タワーイレブン) 球場左翼席に設置される5階建ての特別エリア。メジャーで活躍を続けるダルビッシュ有、大谷翔平に敬意を表し、2選手が日本ハム時代に背負った背番号「11」にちなみ命名された。4階には収容人数150人程度で延床面積913平方メートル、世界初の球場内温泉とサウナの温浴施設を設置する。5階には宿泊施設として、日本初フィールドを一望できる定員54人、12室(1室約25~84平方メートル)の客室を完備する。
◆舘林真一(たてばやし・しんいち) 1989年(平元)5月15日、旭川市生まれ。旭川共栄小4年時に共栄ワンダーズで野球を始める。東海大四に進学し主に三塁手としてプレー。東海大政治経済学部を卒業後、ゴールドマンサックス証券シンガポール支社に約1年2カ月、トリップアドバイザーシンガポール支社のディスプレー広告の運用を1年半ほど担当。14年9月にSQUEEZEを創業し代表取締役社長に就任。家族は妻と1男1女。趣味は休日に家族とドライブをすること。
<施設ガイド4>
新球場にはゆったりと観戦を楽しめる座席シートが設置される。3層構造のスタンドでフィールドレベルに位置するバックネット裏の「ダイヤモンドクラブシート」は最前列からホームベースまでが15メートルで、マウンドとホーム間よりも近いVIP席になる。
座席幅は60センチで、背面及び座面には長時間座っていても疲れにくいクッション素材が使用されている。食事用などに使用できる収納式テーブルや電源コンセントなどがついて、最高額1席156万2000円する豪華さだ。
また一、三塁側のダッグアウト横で選手たちと同じ目線で観戦が可能な「ダグアウトクラブシート」(座席幅50センチ)をはじめ計12種類のシーズンシートが用意される。価格は1席21万2300円から。臨場感を味わえる座席は、熱い野球ファンにはたまらないだろう。








