選手も人間であり、1人のパパである。シーズン中に2度あるブレーク期間。今年は交流戦終わりと、球宴休みに例年通り4日間ずつ空き日があった。半年間、ほぼ毎日働きづめの戦士たちにとって、この時間の使い方は大事。中日勢も、つかの間の休息をそれぞれ有意義に過ごした。

 今も昔も変わらないのは外国人勢のアクティブなところ。今年の球宴休み中は、バルデスやアラウホが家族を連れてディズニーランドへ。リナレス巡回コーチは家族や知人ら大所帯で三重のナガシマスパーランドに、といった具合だ。ジョーダンは知人におすすめされた水質のいい岐阜の川を訪れた。7月15日には、アラウホの誕生日パーティーも開かれた。

 特にバルデスは球宴に出場したため、残りのたった1日を利用して夢の国を満喫した。千葉で球宴2戦目があったのはラッキーだった。昨年は前半戦の最後を戦った横浜から、舞浜までバスで移動したという。タフさが売りのバルデスらしく、休日の過ごし方もエネルギッシュ。ゴロゴロ寝て過ごすなんて選択肢はハナからないのだろう。

 短い休みだが、異国で仕事をするストレスも少しは解消されたことと思う。日ごろ家庭を空けることの多い野球選手にとって、家族との時間は何より大事なもの。心地よい疲労感がパワーに変わるに違いない。育成も含めて8人の助っ人を擁する中日。充電完了した彼らは後半戦もフル回転してくれそうだ。【中日担当=柏原誠】