中日の選手たちもそれぞれの年末年始を過ごした。今年がプロ2年目の藤嶋健人投手(19)は、母の同級生など仲のいい家族で集まる毎年恒例の年越しパーティーに参加。2階の窓から景品の番号の書かれた風船が落とされ、子どもたちが争奪戦を繰り広げる。藤嶋は欲張って7、8個、手にしたというが、当たったのはキッチンペーパーと缶ビール12本。「まだ未成年なので、ビールはお父さんにあげました。あとは外れでした」と肩を落とした。

 何と、そこで学んだことがあったという。「小さい子は2、3個しか拾えなかった。でも現金が当たっていたんですよ。欲を出しちゃダメなんですね」としみじみと振り返った。

 ルーキーにも新年の過ごし方を聞いてみた。即戦力として期待されるドラフト1位のヤマハ・鈴木博志投手(20)はおみくじを引かないという。最速157キロ右腕は「そういうの信じないので」と力強く語った。何にも左右されないというのは頼もしい。

 6年目を迎えた福谷浩司投手(26)は「1月1日からナゴヤ球場に来ていますよ。もう見慣れたものです」と笑う。話を聞いたのは5日。愛知県が地元とあって、年末年始はナゴヤ球場で汗を流した。プロ野球のお正月は2月1日のキャンプインと言われるが、選手たちは着々と開幕に向けて準備している。【中日担当 宮崎えり子】