開幕2戦目で中日福田が本塁打を放った試合後、広島下水流に話しかけた。「次は下水流選手が打つ番やね」と言うと「そうですね。でもまず打席に立てることが大事です」と笑った。すると翌日3戦目に初スタメン。第1打席に高めの球をバックスクリーンに運ぶ1号先制ソロを放った。不思議なものだなと感じた。

 下水流と福田は、横浜高の同期。3年春のセンバツ甲子園ではともに優勝を経験した。それだけではない。神奈川の鴨志田第一小学校、鴨志田中学も同じ。野球チームも同じで下水流は「中学校までは彼は捕手、僕は内野。打順は僕が1番、彼が4番でした。打撃は僕よりずっとすごかった」と述懐する。

 実家が近く、子供の時は野球以外にもお互いの家で遊んだりしていたという。そんな2人が、ともにプロの第一線で活躍している。これはすごいことだ。福田はどんな存在かと下水流に聞くと「普通に友達ですよ。でも、いつも気になる存在。それは間違いない」と返ってきた。友人に負けじと放った1発。「たまたまですよ」と、再びさわやかな笑顔だった。【広島担当=大池和幸】