DeNAの本拠地開催試合が、9月22日中日戦を最後に全日程を終えた。セ・パ両リーグ12球団の中でもっとも早い消化。今季の横浜スタジアムは天候に恵まれた。雨天中止はわずか3試合にとどまったことが要因で、さらにいずれも予備日に収まった。そして観客動員は球団史上初の200万人を突破した。

ただ運よく天候が良かったのか? 実は開幕前、球団が行った神頼みがあった。

1月、三原一晃球団代表と運営チームが、都内の高円寺にある「気象神社」にお参り。全日程が出た後、晴天を祈りおはらいを受け、祝詞を唱えてもらう。もともと雨が続いたとき、ファンから球団宛に気象神社のお守りが届いたことがきっかけだったという。今年で3年目を迎える今や球団行事の1つで、三原代表は「気象神社のおかげなのか、今年は本当に恵まれた」と感謝した。

一方で今季は他球場で、中止が相次いだ。そのたびにアレックス・ラミレス監督が「天気ばかりはこちらが左右できない。しょうがないシチュエーション」と天を仰いだ。チームは現在、3年連続のAクラス入りをかけラストスパート中。残り試合はすべてビジターとあって移動は過酷だが、今季の勝率は敵地の方が高い。天気運の差が生んだ胸突き八丁のロードが、吉と出るか凶と出るか、これもまた神のみぞ知る?【DeNA担当 栗田成芳】