愛されキャラがブレークを後押しした。巨人岡本和真が今季、史上最年少での3割30本100打点を達成した。急成長、伸び盛り、躍進、景気の良いフレーズが紙面を彩った。チームで唯一、全試合出場を果たした若き主砲のいとおしすぎるキャラクターは成功の原動力の1つだ。

23日に開催された「ジャイアンツ ファンフェスタ 2018」で岡本を冠にしたトークコーナー「岡本和真を愛しすぎる男たち」がステージで展開された。大ベテラン阿部を脇に、ステージの中央に腰を下ろした。今季、自宅と球場の“送迎役”を務めた吉川大、若手を象徴するコンビとして注目を集めた吉川尚、4番を引き継いだ阿部が登壇。爆笑トークでファンを喜ばせた。

-岡本和真のここが好きだ

吉川大 鼻毛が出ているところが好き。

吉川尚 いつもちょっかいを出してくるとこが好き。

阿部 ふくらはぎのずんどうさが好き。

先輩たちからの大絶賛に岡本は「ありがたいですね」とにんまり。

トークショーは続く。

-自分だけが知る岡本和真の魅力は

吉川大 こんな感じですが、実は頭がいい。記憶力がすごい。

吉川尚 ぼけーっとしているようだけど、全てにおいてすごく要領がいい。

阿部 ぽかーんとしていそうで、実は足首が太い。

またしても爆笑を誘うエピソードがそろった。話題が絶えないのもスターの条件だろう。掘れば掘るほど出てくる。先輩たちの声に打席同様に堂々とした振る舞いを貫いた。

今季は周囲の想像を上回る成績を残した。だが、慢心を心配する必要はなさそうだ。この日のステージで最後は3人の先輩たちから“告白”をされた。そのときの回答は「今日はわざわざ会場に足を運んでくれたありがとうございました。もっと、もっと、僕のことを愛してください」だった。貪欲に、もっと、もっと、の精神が岡本には染みついている。私もこの場を借りて言いたい。岡本和真が好きです。【巨人担当 為田聡史】