<ソフトバンク4-5西武>◇15日◇ヤフオクドーム

令和となって半月がたった。平成からまたいだ大型連休は工藤ホークスにとって文字通りエビス顔の「黄金週間」だった。9試合で7勝2敗。新時代の幕開けとなった1日こそ本拠地ヤフオクドームで楽天に大敗(0-9)してしまったが、その後は5連勝。波に乗ったはず、だった。

仙台で楽天に2戦連続サヨナラ負けを喫して歯車が狂った。続くロッテ3連戦は1勝2敗。前日14日の北九州での西武戦も敗れて連休後は1勝5敗。3カード連続で初戦を落とし、貯金も散財した。まして今季は開幕から「水曜日」が鬼門となっている。4月3日のオリックス戦(京セラドーム)で延長12回の末、0-0の引き分け。1安打に封じられた。週が変わっても白星をたぐり寄せることはできなかった。1分けから始まって5連敗。そのうち1点差負けが4度あった。

「暗い水曜日」は変わらなかった。この日は守護神森が9回にまさかの逆転弾を浴びた。これで開幕から水曜日は6連敗となってしまった。先発大竹は防御率1点台と安定した投球を続けながら、まだ1勝。チームも必死で2年目左腕に白星をプレゼントしようとしているのだが、思いとは裏腹、結果が伴わない。大竹が初勝利したのは5月2日の楽天戦(ヤフオクドーム)。木曜日だった。1週間後は再び西武と那覇で対決する。負の連鎖は早く断ち切りたいところだ。ブルペン陣の疲労が大きいのかもしれない。交流戦前から6連戦が4週連続となる。中継ぎ陣の稼働も増えるはずだ。

好投を続けながら、2勝目にたどり着けない大竹と、対照的に西武2番手の新人森脇が3回無失点の見事なセットアップぶりでプロ初勝利。勝負の世界はなかなか非情なものだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】