<オリックス3-1ソフトバンク>◇28日◇京セラドーム大阪
ぶぜんとした表情で腕組みをしていた。ゲームセットを見届けるソフトバンク工藤監督の顔には悔しさがにじんでいた。無理もなかろう。ここまで7勝1敗(1分け)と「カモ」にしていた最下位オリックスに完敗。首位の座から滑り落ちた。黄金週間後は、故障禍にさらに拍車がかかってチームのバランスが取れない。気がつくと今月は10勝12敗。前カードのロッテ戦(ZOZOマリン)から3連敗。もがくほどはまり込んだ砂から足が抜けない。
「関西クラシック」と銘打ったオリックス3連戦。70~71年の南海時代のユニホームに身を包んで挑んだ初戦は、オリックス先発山本に7回無得点。ようやく9回に明石の適時三塁打で一矢報いたものの、打線のつながりも欠き完敗。6回表。三塁側ベンチ前で野手陣が円陣を組んだが、ホームは遠かった。これで今季の対山本は24イニング無得点。カモのはずのオリックスに何とも苦手の「天敵」をつくってしまった。
5月急降下で「混パ」の仕立て役では、何ともむなしい。「まだまだシーズンは長い。大阪で頑張ってもらいたいね」。千葉・幕張での3連戦を見守った王球団会長は、3戦目を落とした試合後、監督室を訪ね工藤監督を激励した。
それにしても、既に離脱している故障組に加え、この日も福田が左脇腹痛のため途中交代。主戦マスクの甲斐も一塁走塁の際に右足首を痛めた。あまりにもケガ人が多すぎる。試合中のケガは全力プレーの裏返しでもあるだけに、しょうがない部分もあろうが「使える」か、どうかの判断は遅れてはならない。上林の骨折でも抹消が遅れ、結果的に中途半端な形で戦列を離れることになってしまっている。苦しい戦いは覚悟の上。「的確」な判断が求められる。まだまだ勝負は長いのだから。【ソフトバンク担当 佐竹英治】




