ショッキングなニュースだった。元楽天のルーク・ファンミル投手が事故で亡くなった。詳細は分からないが、まだ34歳。惜しまれる。
訃報を知り、スマホの写真フォルダを開いた。人懐っこく笑うファンミルさんの1枚がある。目を引くのは、両腕の位置。2メートル近い自動販売機の上に、軽々と乗せている。オランダ出身の右腕は14年2月、楽天の久米島キャンプにテスト生として参加した。216センチの長身で話題になった。
くだんの1枚は、キャンプ地での1コマ。練習の合間に撮影をリクエストすると、二つ返事でOKしてくれた。楽天日本一の翌年だった。3月に育成選手から支配下選手となり、連覇の戦力と期待された。ただ、1軍デビューは9月に入ってから。結局、7試合に投げただけで退団した。それでも、個人的には、楽天を担当した4年間でラズナー、スパイアー、AJ、マギーと並び、印象に残っている外国人選手の1人だ。
知的な雰囲気を漂わせ、穏やかな人柄。オランダ語、ドイツ語、英語、ギリシャ語、スペイン語を話し、日本語も独学で学んでいた。カタカナは3日でマスターしたという。好奇心旺盛で、休みの日には仙台の町を歩き回っていた。「オフには富士山に登りたい」とも言っていた。希望はかなえたのだろうか。【11~14年楽天担当=古川真弥】




