DeNA戦で無安打無得点を達成したヤクルト小川(撮影・大野祥一)
DeNA戦で無安打無得点を達成したヤクルト小川(撮影・大野祥一)

<DeNA0-9ヤクルト>◇15日◇横浜

ヤクルト小川泰弘投手は、グラウンドを離れてもヤクルト投手陣の“エース”を務めている。30歳を迎え、若手にとってはお兄さん役。今年の大卒ルーキーで先発ローテに入っているドラフト2位吉田大喜投手とも、積極的に話す。プレッシャーとの向き合い方について聞かれた際には「ある程度の緊張は、悪い事ばかりではないよ」と助言。試合前の練習では、キャッチボールの相手を務めることも増えた。

「分岐点の年」と臨んだ今季、高津臣吾監督に初勝利を贈ったのは小川だった。現在は今季の開幕投手を務めたベテラン石川雅規投手が上半身のコンディション不良でファーム調整中。自身の立場を理解し「試合の中では、しっかりチームの勝利に貢献する投球をしたい。若い投手も増えてきたので、コミュニケーションをとりながら一緒に頑張っていきたい」。マウンドを離れても、頼もしい存在だ。

ノーヒットノーランを達成したヤクルト小川(左)は高津監督とタッチをかわす(撮影・山崎安昭)
ノーヒットノーランを達成したヤクルト小川(左)は高津監督とタッチをかわす(撮影・山崎安昭)