ロッテ大嶺祐太投手(32)が、23日に支配下選手登録された。チームメートに拍手で祝福され「すごくうれしかったです」とさわやかに笑った。

1軍経験豊富な右腕は19年1月、右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建手術を受けた。「痛い時は、自信をもって直球を投げることができなかったです」。リハビリに約1年を要する大きな決断をし、復活を目指した。

肘の内側側副靱帯(じんたい)の再建手術は、通称「トミー・ジョン手術」と呼ばれる。エンゼルス大谷も18年10月に受けている。大嶺は無事にリハビリを終え、石垣島キャンプから精力的に投げていた。今は「痛いところはないです」と喜ぶ。2軍では球速が150キロ超をマークしている。

30代になったプロ13年目の昨季は、マウンドとは無縁の1年だった。「リハビリに携わってくれた方々に、本当に、感謝の気持ちでいっぱいです」としみじみ話す。「これ以上悪くならないと自分に言い聞かせて、絶対に良くなるんだという気持ちでした」。

トミー・ジョン手術の経験者として、振り返る。

「投げ始めは怖さもありましたけど、自分の場合は早い段階で肘の恐怖心をとることができたので。もちろん、リハビリはしんどいですけど、やっていくうちに良くなっていくので気持ちも前向きになります」。

ロッテでは、今季の先発ローテーション入りが決定的だった西野勇士投手(29)が開幕直前に戦線離脱し、6月末に同手術を受けた。プロ野球選手のみならず、高校生にもこの手術を受ける選手はいる。彼らの不安は手に取るように分かる。だからこそ。

「西野とも手術後にいろいろな話をしました。たぶん今後(トミー・ジョン)手術をする人は増えてくると思います。その人たちの希望というか、絶対に大丈夫というところを見せられたらなと思います」。

道しるべに-。2ケタの背番号「64」を取り戻したその目は、希望の光に満ちていた。【ロッテ担当・金子真仁】