延岡学園元野球部監督の三浦正行氏(2018年3月27日撮影)
延岡学園元野球部監督の三浦正行氏(2018年3月27日撮影)

<阪神6-3中日>◇27日◇甲子園

高卒2年目の阪神小幡竜平内野手(19)が、出場4試合目、プロ7打席目で初安打を放った。

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小幡が甲子園に出場した18年春、チームを率いた宮崎・延岡学園元野球部監督の三浦正行氏(68)は、テレビで教え子の初安打をしっかり見守った。「いきなり1軍に上がって先発でヒットですか。頑張ってるんだなと思いました」。感慨深げに喜びをかみしめた。

高校時代は自由に野球をやらせたという。「4番をずっと打たせててね。もうほとんどサインもなく、彼に任せっきりでしたよ。彼には4番という場所を与えて『お前がここで(好きに)やっていいから』と言って」。ノビノビプレーがプロに注目される原点になった。

守ってはセカンドライナーをジャンピングキャッチ。走っては本塁へ好走塁。「スピード感あふれるプレーだったね。守備も彼の持ち味。特に肩は高校時代から中日の根尾君よりもいいと思っていたよ」。最高の恩返しを心から喜んでいた。【阪神担当 只松憲】

阪神対中日 5回裏阪神2死二塁、小幡は近本の適時打で生還し、ドロドロのまま笑顔を見せる(撮影・前田充)
阪神対中日 5回裏阪神2死二塁、小幡は近本の適時打で生還し、ドロドロのまま笑顔を見せる(撮影・前田充)