よく見て、まねをする。そして、独自のスタイルを形成していく。オリックスの主砲、吉田正尚外野手(27)はMLBで活躍するブライス・ハーパー(28=フィリーズ)に憧れた。1学年上のアーチストに敬意を表し、入団時には背番号「34」を希望して選んだ。さらには、愛猫に「ブライス」、愛犬に「ハーパー」と名付けるほどだ。
15年ドラフト1位。入団時には「プロ野球には魅力が必要。ハーパーのように、自分も打撃で『おーっ』となる選手になりたい」と語っていた。昨季は打率3割5分で首位打者に輝き、自身初となる打撃部門のタイトルを獲得。生涯通算は533試合に出場し、打率3割2分3厘と、球界トップクラスの数字を残す。プロ6年目を迎える今、その言葉は現実になっている。
徹底した体のケアは、プロ選手の鑑(かがみ)だ。試合中のベンチにはクッション性のある「マイ座布団」を用意。球場ロッカールームの椅子も、腰への負担を考慮し、より自分に合う椅子に買い替えた。愛車も、運転席の乗り心地を確認して選んだという。「プロに入って(腰の)ケガをしてしまって、歯がゆさがあった。だから試合に出ることに、こだわりがある」。18年から3年連続全試合出場中。苦い記憶が吉田正を強くする。
球春到来。キャンプが始まる。「年間を通して、ずっと同じフォームで打てるのは、ほぼない。構え、トップの位置、力の伝え方…。状態を良くするために探り、(調子が)悪くなったときに早く振り切れるように自分の形を作りたい」。
野球小僧に、まねされる選手へ-。画面越しで待つ、次代スターに「興奮」を授ける。【オリックス担当=真柴健】
※ツイッターアカウントは@nikkan_mashiba




