日本ハムの取材をする傍ら、この春からアマチュア野球の取材をする機会が増えた。特に高校球児たちと接することが多く、必死に白球を追う姿に大きな刺激をもらっている。私も高校時代は野球部。過酷な練習に悲鳴を上げそうだったが、今は良き思い出で、その青春時代を時々思い出すこともある。ところで高校時代に輝いていた日本ハムの黄金世代は元気だろうか。

黄金世代とは18年夏の甲子園を沸かせ、その年の秋のドラフトで指名を受け、プロ入りした選手たちのことだ。秋田・金足農のエースだったドラフト1位吉田輝星投手(20)を筆頭に、同2位の野村佑希内野手(20)、同4位万波中正外野手(21)、甲子園優勝投手で同5位の柿木蓮投手(20)がそうだ。甲子園出場の経験はないが、同6位の田宮裕涼捕手(20)もその世代の1人になる。

これまで取材をさせていただく機会が多かったからこそ、今季活躍する姿が少ないことに寂しさを感じている。新人だった19年、1月は2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で新人合同自主トレ、2月には私自身初の春季キャンプ取材で沖縄に出向かせてもらった。

2軍キャンプ地国頭の球場から、チームの宿舎まで一緒に海沿いを歩いた。室内練習場では、散らばったボールを一緒に拾い集めたことも記憶に新しい。万波には「記者の方って大変ですよね。いろんなところを飛び回って」とねぎらいの言葉をもらったこともある。

最近は苦しい社会情勢の影響もあって、選手たちへの取材機会も少なく、直接会話できる場面は少ない。でもまたいつの日か、活躍した選手たちを取材したいと思う。最高に輝いていた高校時代を思い出し、あの頃のように再び光り輝く彼ら選手の姿をみたい。【日本ハム担当 山崎純一】

日本ハム野村佑希(2021年4月10日撮影)
日本ハム野村佑希(2021年4月10日撮影)