日本ハム上沢直之投手(28)が開幕直前に新たなオプションを手に入れた。開幕前、最後の登板となった21日のイースタン・リーグDeNA戦(鎌ケ谷)。先発マウンドに上がり、第1球から振りかぶって投げた。その後も走者なしの状況では、ワインドアップモーションを続けた。

上沢 今は、そのタイミングで投げた方がリズムがうまく合うというか、体の中のテンポがうまく合う感じがあったので、振りかぶった。リズムの問題ですね。投球フォームよりも。

これまではセットポジションであったり、昨季は左足を引いて振りかぶらないノーワインドアップで投げたことはあった。もちろん、前回登板時の12日広島とのオープン戦(マツダ)でも振りかぶることはなかったが、登板間のキャッチボールなどで現状のコンディションとマッチする投げ方がワインドアップだと気づき、この日は試してみたという。

上沢 自分がいつも投げているフォームでも、しっくりこない日がある。うまくリズムが合えば、いつも自分が投げているフォームにはめる必要はない。

柔軟な発想でフォームを変更し、5回2安打1失点と上々の内容で開幕前最後の調整を終えた。「投げているボールの質的には今年では一番良かったかなと思います」と、手応えも得た。開幕後もワインドアップを続けるのだろうか?

上沢 やるかどうかは分からないです。でも絶対何か、その年その年で自分の合うリズムが出てくると思う。時期によっても違うだろうし、早くそれがまとまってくれたら楽かなと思いますけど、このフォームで投げないといけない、というのはないと思う。自分がいつも投げているフォームで投げなきゃいけないというルールもない。それを意識しすぎて自分で投げづらくなるなら、投げやすいリズムで試合で投げた方がいい。

変幻自在に、その日のベストを尽くすための引き出しを増やした上沢が、どんな投球フォームでシーズンを迎えるのか-。とても楽しみになった。【日本ハム担当=木下大輔】

日本ハム対DeNA 先発で5回1失点だった日本ハム上沢(撮影・木下大輔)
日本ハム対DeNA 先発で5回1失点だった日本ハム上沢(撮影・木下大輔)